麻しん(はしか)に注意しましょう
麻しん(はしか)に注意しましょう
国内で麻しん患者数の増加が報告されています。また大分県内でも麻しん患者の発生がありましたので注意しましょう。
麻しん(はしか)とは?
麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる感染症で、大変感染力が強く、時には脳炎や肺炎等を合併し、重症化することもあります。
潜伏期間
10~12日間
感染経路
空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強いと言われています。
症状
- (1)初めの2~3日は、熱(38度程度)、咳、鼻水、結膜充血などの症状がでます。(カタル期)
- (2)いったん熱が下がり、再び高熱(39度以上)が出て、顔を中心に発疹が始まり全身に広がります。
- (3)発疹が出て4~5日で熱は下がります。
治療
特別な治療方法はなく、症状を軽快する治療(対処療法)を行います。合併症があれば、それに応じた治療を行います。
感染性
麻しんの初期症状(風邪様症状)の時期は感染力が強いです。感染性があるのは、解熱後3日間までです。※学校保健安全法では、出席停止の期間を「(2回目の)解熱後、3日を経過するまで」としています。
全身の発疹を伴う発熱の場合は、医療機関に連絡し、症状を伝えてから、指示に従い受診してください。
※麻しんに罹ったことがなく、麻しんワクチンの接種が1回もしくは受けたことがない方は、麻しんに感染する可能性がありますので成人でも注意が必要です。
予防
予防接種が最も有効な予防方法です。接種するワクチンは、MRワクチン(麻しん風しんワクチン)で2回接種を受けることとされています。定期予防接種の対象となる人は、対象年齢がきたら早めに予防接種を受けましょう。
発生状況
国立健康危機管理研究機構『麻しん 発生動向調査』(別ウィンドウで開きます)
役立つホームページ
- 厚生労働省『麻しんについて』(別ウィンドウで開きます)
- 国立健康危機管理研究機構『麻しん』(別ウィンドウで開きます)
- 国立研究機構管理研究機構『麻しんQ&A』(別ウィンドウで開きます)
- 厚生労働省検疫所『麻しん』(別ウィンドウで開きます)
- 『日本小児科学会』日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール(別ウィンドウで開きます)
医療機関の方へ
麻しんは全数報告対象疾患です。診断した場合は届出基準を確認し、直ちに最寄りの保健所へ届け出をお願いいたします。
厚生労働省『感染症法に基づく医師の届出のお願い』(別ウィンドウで開きます)
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